こんにちは。
コロナ禍で減少した消防団の訓練。
最近減少した訓練対策に大阪府でVRが使われようとしています。
早ければ2023年からも導入されるそうですが、どのような内容なのでしょうか?
●VRおさらい
|
VRとは「Virtual Reality」の略で、「仮想現実」と訳されます。
VRは限りなく実体験に近い体験が得られるということがいわれ、様々な体験型のものに取り入れられています。
遠隔授業や遠隔治療といったものにも活用され、今後もますます、発展してくる分野と言われています。
では、消防団の訓練ではどのように使われるのでしょうか?
●どのような映像で訓練するのか
出典:https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20220910-OYO1I50013/
地域防災力向上を目的として3つの部分を訓練できるようになっているようです。
その3つがこちら。
1.消防ホースや消防機材の「操法」
2.心臓マッサージなどの「救命」
3.集団行動に必要な「規律」
これ以上の詳細は分かりませんでしたが、操法(操法大会のような形かは不明)、普通救命講習、通常点検やその動きに必要な回れ右などの動きといったものがVRで導入されるようです。
コロナ過で訓練が減ったことを背景に、地域防災力が落ちることが懸念され、導入が検討されているようですが、目的はそれだけではないようです。
●目的
大阪府の危機管理室の担当者は「訓練を気軽に疑似体験してもらうことで、若者の新規入団につなげたい」と話しました。
人口減少が言われている消防団ですが、勧誘目的としても使われるようですね。
実は本当の狙いはそちらで、地域防災力向上はあまり期待されていないのかもしれません。
訓練や火災などで現場に向かう時に、VRだけの訓練でできるでしょうか?
私は自分の経験からはできないと思います。
素人が映像を見ただけで、火災現場でポンプを動かし、対応するというのは少し現実離れしていると思いますし、それができるなら消防団ではなく、全ての人に見てもらえば、地域防災力は向上するのではないでしょうか。
どう活用していくかは今後の課題となってくるでしょう。
また、本当にVRが効果的なのかどのように判断していくのかは注目です。
とりあえずやればいいではなく、必要なものを取り入れていく団体であってほしいと思います。
操法大会などの活動を見直しや廃止も検討しながら真の意味でネガティブな消防団イメージを軽減して団員獲得にもつなげてもらいたいですね。
消防団の人数についてはこちら
それではまた次回の記事でお会いしましょう。