こんにちは。
新型コロナウイルスのワクチン接種はされましたか?
副反応が怖くて接種しない方もいると思います。
今回は妊娠前後の期間にコロナウイルスのワクチンを接種しても良いのか、取り上げます。
*今回の記事は厚労省、日本産婦人科感染症学会の2021年9月15日時点での情報を元に作成しています。厚労省はアメリカの疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)のデータをもとに情報を公開しています。
●結論
どの時期にも推奨される
これが結論です。
では、もう少し詳しく見ていきます。
●妊娠前
現在承認されているワクチンが男女ともに生殖器に悪影響を及ぼすという報告はないとされています。
生殖器に悪影響がないことから接種が推奨されています。
日本産婦人科感染症学会も同じように不妊になるという報告がなされていないことから接種を推奨しています。
●妊娠中
2021年8月16日時点で14万人以上の妊婦が新型コロナワクチンを接種したと言われています。
妊娠中にワクチン接種を行った約3万5千人の女性の追跡調査では、発熱や倦怠感などの副反応の頻度は非妊娠女性と同程度という結果が出ています。
また、接種後に出産した827人での流産、早産、胎児の発育不全、先天奇形、新生児死亡の発生率は、ワクチンを接種していない妊婦とほとんど変わらなかったという事も言われています。
アメリカのみならず、イギリスでも同様の結果が報告されています。
妊娠中のワクチン接種は臍帯血を通じて抗体を胎児に送ることができ、抗体をもった状態で生まれてくることができるとも言われています。
本当に抗体ができて生まれてきてくれているなら重症化リスクも下がりますし、素晴らしいことだと思いますが、まだまだ件数が少ないため、今後の更なる報告に注目したいですね。
尚、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病になっている場合は主治医への相談が推奨されています。
また、日本産婦人科感染症学会ではこれらの情報を聞いても心配な方は胎児の器官形成期である妊娠12週目までは接種を避けることも推奨されています。
まだまだデータが少ないので、奇形など、万が一胎児になにかが起こることが怖い場合は安定期に入ってから打つのもいいのかもしれません。
●授乳中
特に母乳で育てる方はワクチン接種後の身体の変化が気になると思います。
ですが、現在言われているのは、ワクチンを打ったからと言って母乳から変な成分やウイルスが出てくることはありません。
また、母乳からも抗体が出るとされており、新生児の抗体形成に役立つとされています。
以上のように、妊娠中のワクチン接種は推奨されています。
では、ワクチンだけでなく、新型コロナウイルス自体にかかると危険な時期はあるのか調べました。
●新型コロナウイルスに感染すると危ない時期は?
妊娠後期
この時期は感染すると危険です。
早産率が高まり、患者本人も一部は重症化することが報告されています。
お腹が大きくなってくる頃は感染しないように一段と気を付けたいですね。
いかがだったでしょうか?
妊娠してるから、妊娠前だからワクチンはダメというわけではなく、厚労省や日本産婦人科感染症学会は推奨しています。
ですが、コロナワクチンが普及し始めたのは最近です。
現在は言われていることもケースが多くなれば変わることもあるかもしれません。
妊娠は人生における大きなイベントの1つです。
赤ちゃんや母親の命がかかった大きなイベントです。
ワクチン接種に対しては後々、後悔がないように現状を把握しながらもよく話し合って決めていってください!
ではでは。