こんにちは。
新型コロナウイルスワクチンの接種は終わりましたか?
私は2回打ちました。
今回は経済復興に必要な集団免疫、集団免疫は達成できるかについて取り上げます。
●集団免疫とは
出典:厚労省
こちらは集団免疫の図になります。
図の左にあるように病原体(ウイルス)は免疫のない人をたどって感染を拡大させていきます。
今回の新型コロナウイルスも新種のウイルスで免疫のない人たちをたどって感染を拡大していきました。
しかし、図の右のように人口の一定割合以上の人が免疫を持つと、感染患者が出ても、他の人に感染しにくくなることで、感染症が流行しなくなります。
結果、間接的にではありますが、ワクチン未接種者など免疫を持たない人も感染から守られます。
これを集団免疫と呼びます。
集団免疫を達成できれば、経済活動が再開でき、国や世界全体が立て直せるとして世界中がやっきになりました。
最初の公算では全体の60%~70%がワクチン接種を終え、免疫を獲得できれば世界的な流行(パンデミック)を解消できるとされていました。
ところが、ここにきて、集団免疫は難しいのではないかと言われてきています。
なぜなのか次に見ていきます。
●集団免疫は困難!?
それはラムダ株やデルタ株といった感染力の強い変異株が流行しているからです。
数多くの感染者を出し、ワクチン接種率が50%を超えているアメリカやイギリスなどでもデルタ株を抑え込めていません。
アメリカなどでは感染者数とワクチン接種者数を考慮すると60%以上が免疫を持っていると考えられているにも関わらずです。
また、オーストラリアや中国など抑え込みに成功していた国々も打撃を受けています。
アメリカの感染症学会は、デルタ株流行で集団免疫の目安は人口の80%ですら追い付かず、90%近い数字になるという数値を出しました。
90%は衝撃的な数字ですよね。
90%と言えば、イスラエルの一部地域では2回接種が90%を超えている地域がありました。
イスラエル保健省によると今年初め~4月までのワクチン接種による予防効果は95%(!)だったそうです。
驚異的な数字ですよね!
ところがデルタ株流行後は39%にも低下しました。
重症化を下げる効果は90%以上の効果があるとされていますが、流行に対しては厳しい状況が続いています。
●ウイルスとのいたちごっこ
ワクチン接種した人、感染した人は日本でも多くなってきました。
免疫力が上がった人も多いです。
ですが、ウイルスは変異株という形で感染力が強いものを作り上げ、生存しています。
ワクチンや感染後の免疫もいつまで効果があるか分かりません。
実際2回目の感染をしてしまった芸能人もよくテレビで報道されています。
今後もしばらく人間とウイルスのいたちごっこは続きます。
私たちにできるのはやはり感染予防です。
基本的な感染対策を行い、感染しないよう気を付けていきましょう!
ではでは。