こんにちは。
人間が生きていく上で重要な睡眠。
加齢とともに浅くなり、質も落ちやすいとされています。
質が落ちれば、精神的にどのような合併症を発症するリスクがあるでしょうか。
今回はそんな話を取り上げます。
●文献
今回ご紹介するのは「Improving sleep quality leads to better mental health: A meta-analysis of randomised controlled trials(睡眠の質の改善は精神的健康の改善につながる: 無作為化比較試験のメタアナリシス)」。
睡眠が健康面のどのような部分に影響するのか検討したものです。
対象者は8608人でした。
●結果
睡眠不足がたたると、精神的に影響が出やすいとされたのが、陽性症状と陰性症状の繰り返し、抑うつ、不安で他にも、ストレスを感じやすくなったり、陽性症状のみも見られました。
また、こうした影響は睡眠時間が長くなると改善される傾向にあったようで、睡眠時間の確保は重要なようです。
別の研究では6時間未満の睡眠はアルツハイマー型認知症の発症率を高めるともされており、睡眠の質は上げていかないといけません。
では、その睡眠の質を上げる1つの方法をご紹介します。
●睡眠の質を上げる方法
睡眠の質を上げる方法の1つが「4-6-11睡眠の法則」
これは、起床4時間以内に光を見て、
6時間後に目を閉じ、
11時間後に姿勢を良くする
というもの。
これをすることで睡眠の質が上がるようです。
これを提唱しているのは、作業療法士の菅原洋平さん。
菅原さんは薬に頼らない睡眠外来を担当する作業療法士で多数の著書を発行しています。
例えば2023年に出された「あなたの人生を変える睡眠の法則2.0」という著書があります。
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ここにはいくつかの睡眠のコツが書かれており、レビューを見てみると、
・睡眠に関するテクニックだけでは無く、記憶との相関性などにも触れられている。日々の暮らしの中で導入し易いテクニックも多く、参考になる。各章の最後にまとめの記録があることも◎
・たくさんの睡眠系テクニックがまとまっています。
といったレビューがありました。
睡眠に興味のある方、作業療法士として違う働き方を模索したい方は手に取ってみるのもいいかもしれません。
いかがだったでしょうか?
人生の30%前後を占める睡眠は非常に重要なものです。
私たちが関わる中で、しっかりと質を上げていきたいですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。