こんにちは。
作業療法士は患者さんやご利用者の生活に深く関わります。
そんな時に「あの時、もっと真剣に学んでおけばよかった」、「なぜ、もっと視野を広げなかったのだろう」と働いてから気づくことがあります。
作業療法士が過去に立ち返った時に経験する学生時代に取り組んでおけばよかったことはどのようなことなのか。
実習から私生活の中で3つを取り上げます。
● 知識の「点」ではなく「線」で繋げる力をつける
学生時代、作業療法学科は解剖学、生理学、運動学など、膨大な専門科目を学びました。
国家試験の合格のためにはそれぞれの科目の知識を「点」として正確に覚えることが求められます。
しかし、臨床の現場に出ると、点で見た時にまるでうまくいきません。
1つの症状や動作の背景には複数の要素が複雑に絡み合っています。
脳卒中後の歩行障害でも麻痺、感覚、筋力、バランス、認知機能、高次脳機能、恐怖心などの心理面など様々な要素が加わります。
そして、それをどう解釈するのかは点ではなく、「線」で見ないといけません。
アプローチを考える上でも線で考えてからの支援が必要です。
実習中からなぜその評価が必要なのか、その結果が他のどの知識と結びつくのかを常に意識しながら学んでいく必要があります。
もちろん、現場に出ないと分からないことも多数ですが、多くを繋ぎ合わせる練習はやっておいて損はありません。
●対人援助を行うコミュニケーション能力を身につける
作業療法士はリハビリテーションの知識や技術だけでなく、患者さんやご利用者のご家族とのコミュニケーションも必須。
しかし、学生時代に「コミュニケーション能力」を体系的に学ぶ機会は少ないです。
実習を通して患者さんと接する経験は積みますが、ご家族と接することはなかなかありません。
また、他職種スタッフとの連携など現場では複雑な人間関係の中でコミュニケーションを取る必要があります。
また、患者さんの想いや価値観を深く引き出す力は、作業療法士にとって最も重要なスキルの1つ。
患者さんの「歩けるようになりたい」という言葉の裏には「孫と公園で遊びたい」、「近所のスーパーに友達と買い物に行きたい」などの願いが隠されているかもしれません。
その本当の想いを見つけ出すためには、相手の表情や声のトーンから感情を読み取る力、話を掘り下げる力が求められます。
アルバイトなどを含め、様々な場面で人と触れ合いコミュニケーションをとっていくことは大切です。
●視野を広げるための「遊び」と「興味」
作業療法は対象者の食事、料理、掃除、洗濯といった家事だけでなく、趣味やレジャー活動、仕事など全ての活動が対象となります。
自分がしていなかったこと、興味のなかったことも対象者からすると、大切な物事であることもあります。
しかし、自分の興味の範囲や遊びの範囲が狭いと、知らない世界も多くなります。
もちろん、全てを把握することは不可能です。
しかし、少しでもやったことがあると話がスムーズにいったり、アプローチが考えやすくなったりします。
色々なことに興味を持ち、遊びも含めて様々なことに手を出していく。
リハビリの学校は他の大学よりも時間的な制約は大きいですが、学生時代は社会人より時間を取りやすいです。
様々なことに興味を持って経験をしていけるといいですね。
以上、作業療法士が学生時代にしておきたかったこと3選でした。
皆さんの思うことがあれば、コメントで教えてください。
それではまた次回お会いしましょう。