こんにちは。
皆さんは切り傷などをした時に、絆創膏を使うと思います。
使い勝手の良い絆創膏をですが、片手で指先に巻くのは意外とやりにくいのではないでしょうか?
今回はそんな問題を解決する絆創膏をご紹介します。
●宇賀持琴音(うがもちことね)さんの大発明
2022年、茨城県在住の小学生、宇賀持さんはある悩みを持っていました。
それは本を読んでいる時などに指先に小さい切り傷ができてしまうこと。
指先の切り傷は1人では絆創膏が貼りにくいです。
しかし、大人が必ず傍にいてくれるとも限りません。
そんな時に宇賀持さんは1人でも貼りやすい絆創膏はないか考えました。
そして、完成してきたのが、片手でも巻きやすい絆創膏です。
●商品化まで
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宇賀持さんが着目したのはパッドの位置。
従来のパッドはテープの中心にあり、パッドを傷口に当てると両端のテープがくっついてしまいました。
そこで宇賀持さんは「パッド部分が端のほうにあれば、テープ同士がくっつかず、一人でも簡単に指に貼れるのでは」と考え、家にあった絆創膏で実践。
すると、このアイデアが周囲にも認められ、世界青少年発明工夫展2022で銅賞を獲得するまでになりました。
そんな話題となったアイデアに着目したのが、マツキヨココカラ&カンパニーで、早速商品化し、2023年8月から販売。
現在では他社もアイデアを取り入れています。
●子どもから高齢者まで、病気をしても使いやすい絆創膏
今回のアイデアは指先に貼りやすいようにというところから生まれました。
しかし、今回のアイデアは指先のみならず、指先が使いにくい子どもさんや高齢者も使いやすく、全ての人が使いやすいユニバーサルデザインのものになっています。
また、脳卒中後、片麻痺となった人も片手しか使えず、絆創膏が貼りにくいケースがありました。
しかし、そんな時にもこの商品は活用することができ、老若男女のみならず、様々な理由で絆創膏を貼りにくい方々にも使用することができます。
このアイデアの驚くべきところはわずかな変化で大きく商品が変わったこと。
パッドの位置をずらし、セパレーターの位置をずらしただけで、巻きやすさが大きく変わりました。
このわずかな違いに気づけたからこそ、新商品が生まれています。
わずかな変化で大きく変わることはもしかしたら日常にもあるかもしれません。
日々の生活の中で、私たちもなにか意識しながら発見ができるといいですね。
それではまた次回お会いしましょう。