こんにちは。
作業療法では様々な道具を用いてリハビリを行います。
施設や病院がお金を出してくれないので道具を手作りするといったことも珍しくありません。
今回は100均で便利なDAISO(ダイソー)手先トレーニングシリーズについて取り上げます。
●DAISO手先トレーニングシリーズ
出典:手先トレーニング(くつひも) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア
今回ご紹介するのはDAISO手先トレーニングシリーズ。
巧緻動作を要する課題を目の前で練習できるものです。
種類は全8種類
・ボタン
・靴ひも
・ファスナー
・ループ
・トグル
・ベルト
・バックル
・スナップボタン
作業療法場面ではこうしたものを手作りして練習道具を作ることが多かったです。
ですが、今回、こうした商品が出たことで大幅に準備時間が減るかもしれません。
また、目の前で練習できるので、服を着てボタンを留めるより難易度を下げることができます。
他にも道具自体が小さいので、ファスナーでは服が邪魔をして行いにくいということがなく、最初の練習として行いやすいかもしれません。
商品自体が品薄となる人気商品の様ですね。
フリマアプリでも売られていますが、定期的にDAISOが入荷してくれているので、待ってもいいかもしれません。
●利用場面
①小児のリハビリ
発達障害を持つ子どもさんにとって、巧緻動作を伴うADLは獲得に時間を要することがあります。
このDAISOの道具は安価で自宅でも練習用に取り入れてもらいやすく、リハビリの時間にも簡単にお試しできます。
特に子どもさんはまずは正面で見てから運動のイメージを掴んでもらえれば、次の実際動作の時にも活用しやすいです。
ボタンや靴ひもだけでなく、ループでは給食袋や弁当袋を収納する練習もできるので、揃えれば幅広い練習ができそうですね。
②成人のリハビリ
脳梗塞後のADL訓練でも使用できる余地があります。
例えば、脳梗塞後のファスナーの練習。
服を着た状態では、服のたるみ具合によって、ファスナーの難易度がグッと上がります。
まずはたわみにくく、正面で練習することで後の実際動作の練習への足掛かりを作れます。
いかがだったでしょうか?
このシリーズは全国的にも人気の様で全8種類のうち、2023年1月28日では6種類が在庫切れとなっていましたが、1月30日には2種類の在庫切れまで減っていました。
DAISOが次の作成に取り掛かり、地元のDAISOで再販されるのが待ち遠しいですね。
安価で手軽に取り入れられるものを利用してうまく自分の負担も減らしましょう。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。