作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【リハビリ】リハビリ職も気を付けたいSNSトラブル

こんにちは。

 
身近になったSNS
生活に欠かせないツールにも少しずつなりつつあります。
しかし、バイトテロの様にSNSで大きな社会問題になることも。
今回はリハビリでも気をつけたいSNS運用について取り上げます。
 

●絶対に注意したいこと

SNS運用をするに当たって一番気をつけたいのは個人情報

私たち医療職は守秘義務があります。
これは必ず守らないといけないモラル。
ここを守ってSNSを使っていく必要があります。
 

●事例

*画像は注意喚起を促してくれていた@yutorinoPTさんからの出典。

①利用者さんを出すケース

画像
とある訪問リハビリのワンシーン。
利用者さんの顔が写らないように後ろ姿を撮っています。
一見すると個人情報に配慮したかのように見えるこの写真。
ですが、お店の中の配置など、地元で土地勘のある人間が見れば分かってしまう可能性があります
特に法人としてこうした写真を使う場合はどこの地域にあるのか法人の所在地がわかりますし、地元の人が法人のSNSを見ることも多いです。
もしかするとこの一枚から利用者さんや外出場所がバレてしまうかもしれません。
 

②自身が写る

画像
次はこの一枚。
これから緊急訪問時の一枚の様ですね。
こちらも一見すると問題ないようにも見えますが、この写真は恐らく業務中に撮られたもの。
訪問であれば、業務中は利用者さんから時間分の対価をもらって仕事しています
利用者さんの褥瘡(床ずれ)の写真を撮って今後のためにチーム内で共有するための写真ならまだしも、業務に関係のない写真を撮る時間は無駄に利用者さんからお金を頂いているような状態です。
仕事もせず、お金をもらうのは非常にマズい行動ですよね。
 

●気をつけたいこと

①のケースであれば個人情報にもっと配慮しないといけません。
例えば、後ろ姿の許可を得た上で利用者さんをもっと大きくクローズアップすれば、背景が見えず、どこに出かけているのか分かりません
あくまでフォーカスしたいのが外出訓練、買い物訓練であればもっと近くで撮ってしまえば、解決できます。
 
②のケースであれば撮らない、載せないのが原則と思われます。
確かに訪問現場は大変で、気持ちを奮い立たせないとやっていけないことはあります。
しかし、それをSNSの承認欲求のようなものでしてしまうのはよくありません。
 
撮って気持ちをあけたいなら業務後に自宅などで同じ格好をして今日も頑張りましたで一枚撮ればいいだけです。
普段から写真を載せていなければこうした欲求も出てこないかしれません。
利用者さんとの貴重な時間を無下にしないようしっかりと介入時間は向き合っていきたいですね。
 
いかがだったでしょうか?
身近になり、広告等としても使えるからこそ手軽に使いやすいSNS
しかし、うまく使わないと自分や周りの方々を不幸なことに巻き込むかもしれません。
うまく距離をとって付き合っていきたいですね。
 
それではまた次回の記事でお会いしましょう。