こんにちは。
介護サービス利用者の未来を見越してサービスを提供する。
リハビリでも介護サービスでもそれに関わる書類でもすべての場面で必要なことかと思います。
そんな未来を予測してくれるアプリが出てきたかもしれません。
今回はそんなお話を取り上げます。
●長期体調予測アプリとは
今回取り上げるのはSOMPOホールディングスが開発中のアプリ。
SOMPOホールディングスは過去にも様々な取り組みをしています。
新たに開発された「長期体調予測アプリ」では3つのスコアを基に予測を算出。
3つのスコアとは活動機能、認知機能、栄養状態です。
そして、そのスコアを基に健康状態の総合スコアを算出し、過去のデータを見れるようにするのはもちろん、3カ月後の健康状態も予測できるようになっているようです。
図にするとこのような感じ。
出典:https://newswitch.jp/p/31313
さらに過去の実績から、介護サービス利用者が1年後に変化する傾向がある状態を提示してくれるようです。
1年先の可能性まで言及してくれるとは驚きですよね。
また、認知機能や居室内移動能力などの変化をみながら、食事や起き上がりなど、将来悪化しやすい活動機能を各項目で評価し、悪化防止に効果があった介入内容を確率で表示してくれるようです。
●どう活用されるのか
では、どのように活用するのかというとサービス利用者のリスクに対する早期の対策、改善です。
従来の方法では全利用者、各個人のリスク管理を前もってしておくというのが時間的にも難しく、インシデントや事故が発生してから対処するということが多くなってしまっていました。
AIの力で職員のマンパワー不足の施設でも一律にリスク管理が行えるようになるという事ですね。
今までもSOMPOホールディングスは優秀な介護職員のノウハウを形式知化する機能などを搭載したアプリを開発し、子会社であるSOMPOケアが運営する施設に試験導入し、有用性を確認してきました。
今後は予測だけでなく、「改善提案支援アプリ」も開発されてくるという事で今後の流れに注目していきたいですね。
いかがだったでしょうか?
データをもとにサービス提供ができれば、職員間で差もなく、一定以上の内容が提供できます。
今後、様々な人材が流入してくる介護現場ではこうしたアプリなどをもとにデータを用いながら、自分たちの考えも含めてトータルで考えていく必要があるかもしれませんね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。