こんにちは。
冬場の乾燥する時期や草刈りで野焼きが増える時期は火災が増えやすいです。
火災が起きた際、消火栓というものを使用して初期消火を行う場合がありますが、存在はご存じでしょうか?
今回はそんな消火栓について取り上げます。
●消火栓とは
消火栓とはこの写真のようなところにあるものです。
皆さんも近所の道路で見たことはありませんか?
厳密には「地下式消火栓」といい、水が出る部分が地面の下にあり、有事の際はそこから水を出して、初期消火を行うものです。
出典:ホースボックス(消火栓格納箱)の使い方 - 高知市公式ホームページ
このようなホースなどがしまってある格納庫は見たことはないでしょうか?
このホースや筒先が閉まってある格納庫の近く(おおむね5メートル以内)には地下式消火栓が近くの地面にあります。
火事が起これば、格納庫から必要なものを取り出し、地下式消火栓にホースなどを繋ぐことで防火水槽がなくても消火活動が行えるというわけですね。
繋ぐ前の地下式消火栓の設備はこのような感じです。
出典:“地下式消火栓”って見たことありますか?|大阪市|消防設備 - 青木防災(株)
ちなみに小学校や中学校の非常ベルの下あたりにホースが格納されている白いスペースは見覚えはありますか?
出典:名古屋市:いろいろな消防設備(せつび)(キッズなごや)
あれも消火栓の一種となるため、今回は「地下式」をつけて消火栓を紹介しています。
●主な目的
主な目的は「初期消火」。
その際に地下式消火栓を使用します。
場所にもよりますが、消火栓につなぐホースは消防団のホースより細い場合があります。
私の地区は消防団のホースと消火栓のホースが違うので同じようには接続できません。
明確な理由は分かりませんが、大きくないホースにすることで高齢な方や女性でも扱いやすくしたのかもしれませんね。
水圧が弱ければ消せないじゃないかという声もありそうですが、消すために消火栓があるのではないかもしれません。
例えば火災が起きた時にまず建物全体を湿らすだけでも延焼速度は落ちます。
これを迅速に行うためにも消火栓から水をとることは重要です。
消防士の到着はいつになるか分かりませんからね。
●消防団も扱うの?
扱う場合もあります。
もちろん消防団のメインはポンプを用いた消火活動であるため、地域住民に扱ってもらうことが大切です。
ですが、有事の際はとにかく早く水をかけることが必要です。
消防団でも半分にメンバーを分けるなど動きが変わるかもしれません。
メインで扱うわけではないですが、いざという時のために扱い方は知っておいた方が良いですね。
地域防災力を高めるためにもこうしたものについて知っておくことは大切です。
消防団の専門ではないですが、地域と協力しながらこうした設備が適切に使えるように活動していきましょう。
ではでは。