作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【仕事】知っておきたい機会費用という考え方

こんにちは。

 

皆さんは「機会費用」という言葉を聞いたことがありますか?

費用という言葉を聞くとお金を払うようなイメージがあるかもしれません。

この費用という言葉に「機会」がつくとどうなるのか見ていきます。

 

機会費用とは

複数の選択肢がある時、ある選択肢を採用したことで犠牲にされた選択肢を選んでいたならば得られたであろう価値

これを機会費用と言い、この本にも書かれています。


 

例えばカフェでお茶会を2時間する際に

①行ってお茶会をして1500円払う

②行かずに予定していたパートに出て時給1000円(総額2000円)もらう

こういった選択肢があったとします。

 

①を選んだ場合、1500円出費及び時給1000円で2時間働けず、2000円の損失ということでトータル3500円の損失となります。

 

一方、②の場合は1500円の損失はなく、働いた分2000円が入ってくるので3500円の黒字と言えます。

 

お金の面だけで言えば、②一択なんですが、②のみが正解なんでしょうか?

 

●収支だけが正解ではない

brown and beige weighing scale

例えば、①を選んだ場合、ストレスが発散されて仕事の生産性が上がって、時給が上がるかもしれません。

また、そこで出会った友人と一生の付き合いとなって共に起業して成功するかもしれません。

そこまで大きな話にはならなくても、人付き合いが分かることで社会人になってから人脈が作りやすくなった楽しい時間を過ごしながら一生涯の友人をキープできたといったことが起こるかもしれません。

 

つまりはお金の損得だけでどちらの選択肢が良いかは分かりません。

 

仕事の中でも

①優秀な人材に簡単な仕事をミスなくこなしてもらう

②新人に簡単な仕事をミスしながらこなしてもらう

 

こうした場合、①の場合はスムーズに仕事ができて楽ですよね。

②の場合、指導する手間はかかるし、ミスのフォローに回る大変さがあるかもしれません。

 

一見すると①の方が良い選択肢にも見えますが、①の場合の損失は「優秀な人材の無駄遣いと新人の育成が進まない」ことです。

優秀な人材はもっと高いレベルで仕事をしてもらった方が会社としても良かったというものが出てくるかもしれませんし、他で簡単な業務をカバーできる人材も必要な時期は来ます。

 

他にも

①転職する→給料アップ、人間関係はうまくいかない。

②転職しない→給料上がらない、人間関係は安泰

というものもあるかも知れません。

 

私たちの生活では様々な選択肢があり、機会損失というものが発生します。

その中でどちらが良いか決めていくのは私たちです。

①、②にはそれぞれどのようなメリット、デメリットがあるのか考え、どうしていくことがベターな選択なのか決めていきたいですね。

 

ではでは。