こんにちは。
まもなくパラリンピックが開幕します。
戦後のリハビリの一環として始まったことは有名ですが、初期のころにどのようなことをしていたかご存じでしょうか?
今回はパラリンピック創設期の競技について取り上げます。
●パラリンピックとは
パラリンピックとは身体障害者(肢体不自由、脳性麻痺、知的障害、視覚障害)を対象とした国際的なスポーツの祭典です。
歴史は半世紀以上にものぼり、起源とされるのはイギリスの病院で1948年に行われたスポーツ大会です。
この時は戦争で傷ついた人たちのリハビリテーションとして開催されました。
戦時中に負傷した兵士たちを対象としたのは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
最初は主に脊髄損傷者を対象として行われたようです。
その後、このような競技大会を重ねながら、1960年にローマで行われた大会が第1回パラリンピックとされています。
1976年からは冬季オリンピックも開催され、世界的な大会となっていきました。
●パラリンピックってどんな意味
なんとなく使っているパラリンピックですが、 「parallel(平行、並列)」とオリンピックを組み合わせた言葉です。
「もう一つのオリンピック」というような意味合いですね。
ですが、実は最初の時期は意味が違いました。
先に書いたように主に脊髄損傷者を対象とした大会だったので、対麻痺(両脚の麻痺)を意味するparaplegiaが当てられていました。
最初は「対麻痺の方のオリンピック」だったのが、視覚障害者など様々な方も参加するようになったため、現在のparallelに変更されたということですね。
●第1回競技
では、1960年の第1回大会はどんな競技があったのかというと
・アーチェリー
・車いすフェンシング
・車いすバスケット
・水泳
・卓球
・ダーチェリー(アーチェリーのターゲットの代わりにダーツを使用)
・スヌーカー(ビリヤードの一形態)
・陸上
これら8つが行われました。
どうでしょうか?
最初はどれも車いすで行えそうな競技ですよね。
現在は競技も増え、様々な形式も増えました。
例えばアーチェリーでは、腕が欠損している方の競技もあります。
腕の代わりに脚で弓を引きます。
このように脊髄損傷者を対象としていたパラリンピックは様々な障害を持った方々の大会となっています。
普段リハビリで接する方とも色々な話をしながら、リハビリをしてみたいですね。
パラリンピックの意味などもぜひ、話のタネとして使ってみてください!
ではでは。