こんにちは。
以前、高額介護サービス費の変更について取り上げました。
rihaot.hatenablog.com
これは2021年8月から適応されます。
本日は同時に改定される補足給付の値上げについて取り上げます。
●補足給付とは
介護保険の施設に入所する方で、住民税非課税(所得が低い)の場合、収入に応じて、部屋代や食費の負担の上限が決まっている制度です。
高額医療費と同じようにいくらまでしか払わなくていいというものです。
来月からこの補足給付も改定され、負担増になる可能性があります。
2つ変更点があるので、それぞれ見ていきます。
①預貯金額の要件の厳格化
補足給付では年収の他に預貯金の総額によって補足給付が発生するかどうかが決定されていました。
現在は単身で1000万円、夫婦で2000万円を超える資産を持つ人が補足給付の対象外となっていました。
8月からの変更はこのようになります。
出典:https://www.joint-kaigo.com/articles/2021-07-06-2.html
赤字が今後の変更点です。
8月以降は年収に応じて補足給付の対象になるかどうかが大きく変わります。
特に単身者で年収120万円越えは500万の資産でも対象外とされることとなりました。
今までの半分の資産で対象外となるので大きいですね。
教員や国鉄といった企業で勤めていた人たちは影響が懸念されます。
②食費の自己負担額の見直し
もう1点の変更は食費です。
従来から年収に応じて食費の負担上限が決まっていたのですが、これも上がります。
出典:https://www.joint-kaigo.com/articles/2021-07-06-2.html
見てもらって分かるように施設の場合は年収120万円以上の人しか上がりません。
しかし、ショートステイでは全ての区分で金額が上がります。
自宅で最期を迎えるために入所せずショートで家族負担を減らす家があったり、経済的に苦しいので入所を選ばずショートを交えながら生活する家もあります。
国が最期は自宅でと推す中で、この値上げは厳しいのかなと思います。
経済的に厳しい家の過度の負担増にならないといいのですが。
このように制度は何年に一度か改定されていきます。
日用品と同じように値上げされていくことが多いですね。
私たちの家族を含めて、いずれは施設や介護サービスを利用していかなければいけない日が来るかもしれません。
時々、アンテナを立てながら確認していきたいですね。
ではでは。