こんにちは。
今まで何度か取り上げてきた池袋暴走死傷事故の被告人質問がありました。
過去の記事についてはカテゴリー(スマホはページ下部)の「池袋暴走死傷事故」をご参照ください。
●今回の飯塚被告の証言
「私は悪くない」
総括すると結局これです。
何も変わりません。
ご遺族に申し訳ないというような気持ちは述べていましたが、あくまで事故については車の過失を主張していました。
トヨタがついに声明を出しましたが、これまでの裁判記録通り、車に異常はなかったとついに公式に発信しました。
これだけ証拠が出てきても過失は認めません。
ブレーキの異常を述べただけです。
また、今回は松永さんたちご遺族が亡くなられた2人の写真や名前について問う場面がありました。
その質問に対し、被告は松永さんの娘さんの名前の漢字が分からず、写真についてもないはずのクリスマスの写真があったと発言するなど場面を間違えていました。
人間、印象的なことについては記憶が残ります。
例えば、好きな人との思い出やプロポーズの場面、学生時代の楽しかった思い出など楽しく嬉しい印象的なことは覚えていることが多いと思います。
一方で、愛する人との死別、いじめの記憶、受験失敗など悲しく辛い記憶も覚えていることが多いです。
感情的なことは記憶に残りやすいことは脳科学的にも証明されています。
私も単独事故は起こしたことはあります。
木にぶつかっただけで、自分一人の怪我で済みましたが、それでも当時の記憶は鮮明に覚えています。
もし、明日自分が死亡事故を起こして、裁判まで家で過ごすとします。
その間、自分のニュースを繰り返し見たとします。
その時、被害者の方の写真やエピソードが出ていれば、どう感じるでしょうか?
私が被告の立場であれば、感情は揺れ動きます。
つまり、記憶には残りやすいはずなんです。
いくら被告が高齢であっても、自分が起こした大事故のニュースが連日報道されれば、普通は感情は揺れ動くはずなんです。
ですが、飯塚被告はしっかりと覚えていませんでした。
高齢だからでしょうか?
それとも興味がなかったんでしょうか?
いずれにしてもしっかりと覚えていなかったということは被告にとって被害者はその程度だったのかもしれません。
飯塚被告はこの2年間の話をする際に自身のリハビリをあげました。
感情的にはなりますが、ちょっと意味が分かりません。
大事故を起こし、この2年間の話をするのであれば、死傷事故とどう向き合ってきたのかじゃないですか?
自分のリハビリなんてどうでもいいはずです。
いずれにしても今回もご遺族は「真実に近づけなかった」としています。
ここまでくると厳しいのかもしれませんね。
反省なんて口先だけなのでしょうね。
本当に反省しているのであれば真実を話してほしいです。
亡くなられた真菜さん、莉子さんのためにも。
ではでは。