こんにちは。
新型コロナウイルスは依然全国で猛威を振るっています。
クラスターが各所で出ていますが、今現在でどういった施設が多かったのでしょうか。
今回はどのようなところでクラスターが起こっていたのか、その要因について取り上げます。
*取り上げる件数は2021年5月17日時点です。
●クラスター発生件数が多かった施設
一番多かったのは「福祉施設」です。
高齢者福祉施設が1498件、障害者福祉施設が164件、児童福祉施設が344件で合わせて2006件ものクラスターが発生しています。
旭川厚生病院の311人にも上るクラスターが記憶に新しい方もいると思うので、医療機関も多いイメージでしたが、福祉施設と比べると件数としては少ないです。
他にも多かったところでは飲食店が1374件、企業が1433件、学校教育機関が919件となっていました。
時短営業などで話題になる飲食店ですが、件数は多いながらも一番という事にはなっていませんでした。
では、なぜ福祉施設で多く発生したのか、要因を見ていきます。
●なぜ福祉施設で多かったのか
①免疫が低い人が多い
特に高齢者施設では基礎疾患や加齢に伴い、免疫力が低下している人が多くいます。
どうしても免疫力が低いと、感染からの発症リスクが高まってしまいます。
私の周りの施設でも職員一人が陽性であった場合、他の職員には感染していなくても入所者の方々に爆発的に広がったというケースがありました。
②マスクなどの対策が行き渡りにくい
認知機能低下がある場合や、理解ができない・持続できない場合にマスクや手洗いといった予防策ができない場合があります。
マスクは外してしまう場合もありますし、鼻や顎が出ているのも多く見かけます。
ずれた時に直せない人も多くいますし、どうしても肝心のマスクをうまく使用できないことがあります。
また、その状態で至近距離で話すことも多々あります。
耳が遠かったり、自分で自由に移動できる方は近くで話したりするので、どうしても適切な距離や方向を取って話すことが困難です。
施設の職員で常に全員を見守るのは不可能ですから、どうしても上記のような状況が生まれ、感染が拡大してしまうんですね。
では、私たちにできることはなんでしょうか?
●私たちにできること
市中感染を防ぐことです。
外出を控える、マスク会食をするなど基本的な予防策を講じることが必要です。
福祉施設の場合、持ち込みが多くあります。
入所者の方は外出できないケースがほとんどなので、職員や面会者が持ち込んでしまうケースが多いです。
こういった状況を防ぐには職員の力だけでは防ぎきれません。
私たち一人ひとりが感染予防策を行い、市中感染を防ぐことができれば、施設職員が感染してクラスターが発生する可能性が減ります。
どこかの福祉施設や医療機関、学校、企業でクラスターが発生した時に他人事ではなく、自分たちの行動一つでそれらの状況を変えることができるかもしれません。
みんなで力を合わせないとこの状況は打破できません。
ワクチン接種も進んできていますが、全員で力をあわせて難局を乗り越えましょう!
ではでは。