作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。不定期週2回12時更新。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【小児】防音イヤーマフ大事です

こんにちは。

 

本日は防音イヤーマフについて取り上げます。

私自身、最近まで防音イヤーマフというものを知りませんでした。

防寒で使われるイヤーマフもありますが、防音のものとはどのようなものなのか見ていきます。

 

●防音イヤーマフとは


 

防音イヤーマフとはこのようなものです。

文字通り、音を遮断し、騒音を軽減して身体を保護します。

 

イヤーマフと聞いて防寒のものを思い浮かべる方もいると思いますが、このようなものですね。


 

 

今回は防寒ではなく、防音について取り上げます。

どのように音を遮断していくのか次に取り上げます。 

 

●音の大きさdB(デシベル)とは

 音の大きさはdB(デシベル)というものが使われます。

ニュースでもよく取り上げられる単位なので、ご存じの方も多いかと思います。

デシベルの図表はこのようになります。

 出典:https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1286198.html

このようになります。

 

私たちはこのように様々な音を聞きます。

体感としてもサイレンの大きさになれば、大きく聞こえますし、図書館の中では静かな環境に感じるます。

しかし、自閉スペクトラム症など発達障害では感覚が敏感になる場合があります。

感覚には、聴覚や視覚など様々な感覚がありますが、今回取り上げる防音イヤーマフ聴覚過敏に対応する道具です。

 

自閉スペクトラム症の子の使用例

聴覚過敏になると私たちの生活で何気ない音が不快な音となり、生活に支障をきたす場合があります。

例えば、普通の会話(60dB)が周囲で行われていても、20dB過敏に感じることでサイレンの音並みの80dBのように感じてしまいます。

学校の休み時間やスーパーに出かけた時の周囲の音が全てパチンコ店やサイレンを聞いている音量で聞こえたとしたら、その場に落ち着いていられますか?

おそらくほとんどの人が不快と感じ、その場に出向きたくない、逃げたいと感じるかもしれません。

 

特に子どもは感情に素直ですから、不快な場を我慢するのはより困難です。

そういった環境を変えるために使用できるのが、防音イヤーマフなんですね。

例えば、20dB遮音できるだけでも、サイレンの音が普通の会話に、普通の会話が図書館の静寂の様に感じます

 

防音イヤーマフは大きな音のする環境で働く方々も使用することがありますが、聴覚過敏の子が使用することもあるという事は頭に入れておきたいです。

なぜなら、防音イヤーマフはヘッドホンの様に見られることがあるからです。

公共の場でヘッドホンをしていると危険と思い、外すように注意を促す人がいるかもしれません。

 

音楽を聴いて歩いていると危険ですが、イヤーマフは快適に社会で過ごすために必要な道具です。

医療従事者や大人がそれを知らず、無理やりとってしまうなんて事案が出てくると恥ずかしい話ですよね。

 

普段の仕事や生活には直接関係ないかもしれません。

ですが、知っておくべきものだと思います。

 

適切な行動がとれるように様々な知識を入れておきたいですね。

 

ではでは。