こんにちは。
4月27日に池袋暴走死傷事故第7回公判が行われました。
今回は検察の被告人質問です。
今までの経緯はページ下部のカテゴリーにて「池袋暴走死傷事故」を見て頂ければと思います。
結論から言うと今回も飯塚被告はご遺族に真摯に向き合うことはありませんでした。
本人は向き合っているつもりなのですが、ご遺族含め到底、真摯に向き合っているとは言いがたい内容でした。
●飯塚被告が語った内容
飯塚被告が事故について語った内容は以下のことです。
・運転前にブレーキペダルを踏めるか確認し、効きも確認した。
・踏み間違えの事実はない。
・ブレーキを踏んでいたが、加速し、パニックになった。
・視線を落としてアクセルペダルを見ると、床に張りついた状態になっていた。
・ブレーキを踏み続けたが、抜けるような感じがした。
・記憶について正直に話した。
更に被害者やご遺族については
・二人のご冥福をお祈りする。
・ご遺族の悲しみを思うと、居たたまれない気持ち。
このように語りました。
今回も
「踏み間違えはなかった」
「車の不具合が事故の原因」
「とりあえず謝罪の言葉」
いつもと変わらない内容でしたね。
運転前にブレーキの確認をしたのか、事故までの1秒足らずの時間で右足がブレーキを踏んでいて、アクセルがどうなっていたのか目視できたのかなど細かい突っ込みどころは多々あるのですが、相変わらず、自分の非を認めない主張でした。
とりあえず謝罪の言葉だけは口にしていたようですが、こんなに心のこもっていない謝罪はないと思います。
こんなにも響かない謝罪があるんですね。
●裁判後のご遺族の会見の様子は?
ご遺族の言葉の前に弁護士の方が発言した内容です。
ドライブレコーダーの記録と飯塚被告の主張の違う部分について語気を強めていっていました。
・ドライブレコーダーでは事故直前に3回前方の車をすり抜けるようにして車線変更していたが、被告は最後の1回しか述べていない。
・事故直前、前に自転車(後にバイクに変更)がいたので、避けようとして縁石にぶつかった(実際はドライブレコーダーになにも映っていない)。
恥ずかしながら、私自身3回も車線変更をしていたのは知りませんでした。
私も車を運転する身ですので、短時間で3回も右へ左へ車線変更するのは異常だと感じます。
被告人はフレンチへ急いでいたと言っていました。
この発言から考えると、フレンチへ急ぐために無理な車線変更を繰り返し、縁石にぶつかって、焦ってブレーキと間違えてアクセルを踏み込み、凄惨な事故を起こした。
車に異常がない以上、こう考えるのが、普通ではないでしょうか?
では、ご遺族の発言はどうだったのかというと、ご主人・お父様共に感情的な発言が目立ちました。
事故で最愛の人たちを亡くし、これだけ感情を逆なでする発言を繰り返されれば、仕方のないことだと思います。
むしろ、今まで感情的にならず、向き合えていたことがすごいことだと思います。
私なら到底無理だと思います。
お父様は「立ち上がってぶん殴ってやろうかと思った」と述べられました。
ご主人は「(発言を聞いて)むなしさが増した。事故後、一番絶望した」と述べられました。
今まで積み重なってきたものがあるので、こう感じるのも至極、当然だと思います。
事故も凄惨ですが、被告の対応が更にご遺族の心を痛めつけ、更に凄惨なものにしていると思います。
次回公判は6月です。
6月はご遺族が被告に質問されるようです。
望み薄かもしれませんが、飯塚被告がドラレコと異なる発言やうわべだけの謝罪を繰り返すだけでなく、本当のことを語ることを願います。
最後に慰霊碑の写真を載せ、凄惨な事故が減ることを祈って今日の内容を終えます。
出典:「東池袋自動車事故慰霊碑」の設置について|豊島区公式ホームページ
ではでは。