作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。月・水・金12時更新。カテゴリーについてスマホの方はページ下部へどうぞ。

【お金・リハビリ】介護保険が原則2割負担の時代が来る

こんにちは。

 

今回は介護保険が2割負担となる時代が来ることについて取り上げます。

現在は多くの方が1割負担で利用している介護保険ですが、自己負担2割への引き上げが4月15日の財務相会議でも話題となっていました。

更に2021年6月に閣議決定していくことで話が進んでいます。

介護保険の現状、なぜ2割に移行していくのかなどについて取り上げていきます。

 

介護保険の現状

現在、65歳以上で介護保険を利用している人の自己負担割合は上限額に対して1~3割となっています。

では、何で負担割合が変わるかというと「年収」です。

この図を見てください。

世帯に65歳以上の方が1人の場合(単身者含む)の図解

世帯に65歳以上の方が2人以上の場合の図解

出典:みんなの介護

 

このように年収に応じて介護保険の自己負担割合は変動します。

 

合計所得金額とはこの様になります。

出典:〈令和元年分〉おさえておきたい年末調整のポイント 【第2回】「合計所得金額と配偶者控除及び配偶者特別控除の適用」 | 篠藤敦子 | 税務・会計のWeb情報誌プロフェッションジャーナル | Profession Journal

分かりにくいですが、合計所得金額とは収入から各種経費や控除を差し引き、基礎控除や人的控除する前の金額をさします。

その他の合計所得とは年金収入以外の収入をさします。

 

フローチャートにもう一度戻ると

・一人世帯

合計所得金額が220万円以上、その他収入も合わせて280万円以上→2割負担

合計所得金額が220万円以上、その他収入も合わせて340万円以上→3割負担

 

・二人世帯

合計所得金額が220万円以上、その他収入も合わせて346万円以上→2割負担

合計所得金額が220万円以上、その他収入も合わせて463万円以上→3割負担

 

ざっくりとしたイメージでは年収が上がると2割負担、現役世代クラスの年収になると3割負担です。

公務員だった方は年金受給額が高い方がいるため、時々、2割負担となる方もいます。

 

ではなぜ原則2割負担にすると言う話が出てきているのでしょうか?

 

●なぜ2割負担に?

もちろん、一番大きな問題は少子高齢化です。

40歳以上の方が払っている介護保険料ですが、年々負担が増加しています。

この負担を緩やかにしようと利用者への負担を増やそうという動きですね。

 

現在、介護保険の自己負担が2割以上の方の割合は10%弱です。

2015年の2割負担が始まった時から10%程度を目指すとされていたので、ほぼ目標値となっています。

ですが、今後の社会情勢から今のままでは限界を迎えると判断されてきているのだと思います。

高齢者の医療保険自己負担割合が数年前に引き上げられたのと同じように、介護保険の自己負担割合も変わってくるのは仕方ないのかもしれませんね。

 

●リハビリへの影響は?

私自身の印象ですが、起こってくる問題としては訪問リハビリ回数の減少が懸念されます。

現在でも訪問リハビリの優先度はデイサービスなどに劣ります。

家族さんとしては外に出てもらっていた方が安心して仕事にいけるという考えもあるからだと思われます。

自己負担が増えると家計が厳しい家ではより、介護保険のサービス枠を削る可能性があります。

そうなるとデイサービスやヘルパーよりも訪問リハビリなどが対象となりやすいのかなと考えています。

自己負担割合の変化は私たちの仕事にも大きく関わってくるかもしれません。

 

●対策

では、私たちになにができるかですが、

「結果を残す」

これが大切になるのかなと思います。

 

からしっかりと結果を残し、在宅リハの必要性を国や利用者さんとその家族に分かってもらうことがサービスを重視してもらうことにつながると思います。

学会発表なども必要とは思いますが、まずは実際の臨床でしっかりと動作分析を行い、目標を共有し、結果を残していくことが大切です。

 

週1回や2週に1回の頻度でしか利用がない方については難しいですが、私たちは結果を残していかないといけません。

そうしないと優先度で負けてしまうからです。

 

「リハビリ=マッサージ」のイメージが強すぎて、在宅の現場では思うようなリハビリができない場合もあります。

これは急性期や回復期の関わりでも大きく変わるポイントです。

関わりによってリハビリとはなんなのかという印象が変化します。

 

今、在宅で働いていない方でも今後在宅で働く方はたくさんいらっしゃると思います。

働きたいと思っても働き口がないということがないように、病院でのリハビリでの患者さんへの関わりについても、もう一度、考えていってもらえればと思います。

 

超急性期~生活期まで手広くリハビリがフォローし、その方の生活がより良いものとなるように支援していきたいですね!

 

ではでは。