作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。月・水・金12時更新。カテゴリーについてスマホの方はページ下部へどうぞ。

【リハビリ】訪問リハビリの回数を減らすときに重要視されることは?

こんにちは。

 

本日は訪問リハビリが開始され、その後、回数が減少する時にケアマネとリハビリ職が何を重視しているのかについて取り上げます。

退院後に円滑に生活動作が可能となるためには訪問リハビリは必要な1つのツールですよね。

ですが、全ての人が永続的に行うというわけではなく、徐々に回数が減少し、終了していく方もいます。

今回、訪問リハビリ終了をする際にどのような点が重視されるのか、ケアマネとリハビリ職それぞれの視点から着目している研究があったので、ご紹介します。

 

●どういった時に終了するの?

目標達成時

一般的には立てた目標が達成されれば終了となります。

例えば、家事動作ができる、一人で生活できる、サービスを利用しながら生活できる、好きなところへ行けるなどですね。

Person Holding Silver Round Coin

しかし、現実には生活は「変化」します。

利用者さんも歳をとりますし、家族環境も病気や怪我で変わることがあります。

そうすると常に目標が変化するので、終了時期が決定できないことがあります。

また、身体機能維持や現在の生活の維持が目標となると、ずっと関わっていくことになるケースもあります。

進行性の難病やがんの場合も症状が変わるので、常に新しい目標を立てながら関わることが多いです。

ただし、サービスとして利用している以上、目標を明確にし、行うことは大切です。

難しいケースも多いですが、なんとなくで続けないように目標を定めていかないといけません。

 

●なぜケアマネとの連携が必要なのか

目標を定める場合にケアマネとの連携は必須です。

これはなぜかというとケアマネが作成する居宅介護支援計画書に立てられた目標に沿って目標を立てていく必要があるからです。

Holding Hands, Handshake, Helping Hand, Shaking Hands

利用者やその家族と話し合うことも大切ですが、目標をモニタリングしているケアマネとの連携は必須です。

ですが、現場ではケアマネと意見が一致せず、訪問リハビリが延々と続いてしまうことがあります。

それは「重要視している因子が異なること」が原因です。

どういった因子をケアマネ、リハビリ職が重視しているのか見ていきたいと思います。

 

●終了する時に注目する因子

ケアマネが注目する因子は以下の通りです。

・歩行機能の維持向上

・起き上がりなどの能力の維持向上

・身体機能の回復

・家族の介助量軽減

これらから重視されているのは

日常生活動作(ADL)の自立

ということが分かります。

 

一方、リハビリ職が注目する因子は以下の通りです。

・その人らしい生活を営める

・地域活動への参加

・他者との交流

これらから重視されているのは

個々のQOL」です。

 

この傾向からリハビリを減らすときに重要視しているのはこうなります。

ケアマネ→自力で生活できているか、もう伸びしろがないか

リハビリ職→その人が自分らしく生活できているか

つまり、リハビリ的には介助が必要であっても、家族や利用者が満足し、その人らしい生活が送れれば終了していこうと考えている傾向があります。

一方でケアマネは身体を良くして、今の体力や筋力が維持できるように関わってほしい傾向があります。

こうした基本的な考えの違いから終了時期の意見が合わないことがあります。

 

●終了時大切なことは?

一番大切なことは

利用者、家族が満足し、同意していること

ここに尽きると思います。

ケアマネもリハビリ職も支援者であって主体になる立場ではありません。

利用者さんが100人いれば100通りの生活があります。

私たちはそれぞれの立場や考えは違えど、利用者さんの生活を再建する援助をしていく立場です。

みんなが満足しているから終わる

これは本当に難しいです。

ですが、目指すべき場所は同じです。

それぞれの立場で考えが変わりやすいということを頭に入れて、自分本位で話を進めないように気を付けていきましょう!

 

ではでは。