こんにちは。
皆さんはスマホを1日どれくらい触りますか?
外国人医師の著書によると1日2600回以上スマホを触り、時間にして10分に1回はスマホを触るとされています。
我々の生活には欠かせないものになりましたし、私を含め、1日の中で触らない日はない人が多いのではないでしょうか?
そんな生活に欠かせないスマホですが、「スマホ脳疲労」が問題となってきています。スマホ脳疲労とはどんなものか?どう対応すればよいのか、見ていきたいと思います。
まずスマホ脳疲労とは「スマホの使い過ぎで、脳機能低下を引き起こし、集中力や注意力が低下し、物忘れが多くなったり、感情が抑えられなくなる状態」を言います。
認知症初期の際に受診する物忘れ外来ではこういった症状で受診する方の割合が30代~50代の方で全体の4割にも昇っているところがあるそうです。一番働き盛りの時期の方々ですよね。
そして、そういった方々に共通して言えることは
①スマホやパソコンなどのIT機器を長時間使っていること。
②認知症ではなく過剰な情報を脳の司令塔の役割を果たす『前頭前野』で処理しきれず、脳疲労を起こしたこと。
となるそうです。
前頭前野とは遂行機能やワーキングメモリに関わります。ワーキングメモリとは計算する際に繰り上がりや繰り下がりを一時的に記憶保持する時や電話をかける際に一時的に番号の記憶を保持する時などに使用されます。一部を記憶しながら、会話をする際にも使われると言われています。
思考の柔軟性や注意をうまく行うことで行動を起こすことにも関わります。
スマホ脳疲労ではこれらの機能に障害をきたしてくるとされています。
特に危険とされているのが、ながらスマホです。
私たちの脳は使用されていない時に情報整理を行い、頭の中から不要なものを捨てていきます。ところが、スマホを触り続けることで、この情報整理が適切に行えず、ごみ屋敷(情報過多)状態になってくると報告されています。
皆さんはテレビを見ながらスマホを触ったり、暇だからとなんとなくネットサーフィンしたりしていませんか?おそらく心当たりのある方はいるでしょうし、私も思い当たる節があります。
なんとなくぼーっとする時間も脳にとって大事みたいですね。
更に大人への悪影響だけでなく、子どもはスマホを触る時間が長ければ長いほど、学習成績が低下するとも言われています。これはスマホを長時間触る子どもほど、脳の神経回路の多い、白質の発達が遅れるからとされています。
まだ、私の子どもはスマホを持つ年齢ではありませんが、将来的には考えないといけないなと感じます。皆さんもお子さんがいらっしゃる場合は触る時間を考えた方がいいのかもしれません。
では、私たち大人はどのようなことをしていけば身体にいいのかですが、デジタル・デトックスをしていかないといけません。不要な時に触ることを避けないといけないわけですね。
具体的な対策では
・お風呂、トイレ、寝室にはスマホを持ち込まない
・起きてすぐにスマホを触ることをやめる
・会話中にスマホを見ない
・検索前に1分間自分の頭で考える
・運動をする
・皿洗いなど無心になる単純作業を行う
・手書きのメモをとる
などが言われています。
私たちの生活にスマホやパソコンは欠かせません。ですが、息抜きのつもりで触っていたものが、実は脳を疲弊させ、仕事や私生活に影響を及ぼしているのかもしれないのです。
自分がどの程度スマホやパソコンを触るのか。本当にそれは必要なのか。一度見直してみるといいかもしれません。
ではでは。