作業療法つぶやきブログ

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現役作業療法士(OT)のブログ。月・水・金12時更新。こんにちは~ではではの間に皆さんにとって興味のわく話題を提供していきたいと思います。カテゴリー一覧はスマホの方はページ下部へどうぞ。

【リハビリ】リハビリの充足率が高いと老人医療費が下がる

こんにちは。

 

 皆さんの働く場所や地域ではリハビリ職が足りていますか?

当院では慢性的に人員不足に陥っています。離職者が毎年いたり、今年はコロナ対応のため病棟専従を増やしたことも原因となっています。

rihaot.hatenablog.com

 

肺炎後の廃用症候群の方やがんのリハビリのオーダー数が増加したことも人員不足の一因にはなっています。これでも毎年人は増加傾向で、昔ほど一日の患者数は見ていないんですが、忙しいです。

 

さて、本日はPT・OTなどリハビリ職が充足していると老人医療費が下がるという文献を見かけたので取り上げたいと思います。

本題に入る前に老人医療費とは65歳以上の高齢者にかかる医療費を指します。

 

この文献では平成17年のPT・OT協会会員数と老人医療費をベースに研究しています。充足率については「各都道府県人口10万人当たりのPT・OT数」で計算しています。

結果はリハビリ職の充足率と老人医療費に正の相関を認め、充足率が高いところは老人医療費の支出が抑制されたとなったそうです。

残念ながら平均寿命などより詳しい情報については、区別して検討することはできていません。どの県がどうだったのかについても書かれていません。

 

PT・OTの人口10万人当たりの人数と言えば、ピンとくる方もいるかもしれませんが、西に多いんですよね。平成28年のデータでは北陸も多いのですが、特に中国地方や九州地方が特に人口10万人当たりに対してリハビリ職が多くいます。

地域性については養成校の数も言われていますが、都会に養成校が多いにも関わらず、地方の方が充足率が高いということも起こっています(都会は人口が多いので、その分充足率が下がっただけかもしれませんが)。

 

ちなみに北海道、東北地方、北陸地方は人口10万人当たりの作業療法士の割合が多いです。逆に東海地方、関西地方は人口10万人当たりの理学療法士の割合が多いです。一般的には理学療法士の方が人数が多いので、割合が多そうですが、地域で特色が出てくるんですね。

 

地域によって特色はありますが、大事なのはリハビリ職が各地域で充足されているかということです。この文献では具体的な数値は示されませんでしたが、正の相関は示されました。老人医療費が減少するということは病院などにかからなくてはならない方を減らせているということなのかもしれません。うまくリハビリ職が地域で充足し、力を発揮することで患者さんや利用者さんへのいい効果が期待できるかもしれません。

必要なところに必要なだけリハビリ職がいて、リハビリを行いたい方にリハビリが提供できるようにうまくなっていくといいですね。公的制度で足りなければ自費リハビリなんかも普及してこればいいななんて思います。

 

ではでは。