こんにちは。
今日は覚えている方も多いであろう池袋で車が暴走し、多くの死傷者を出した事故について取り上げます。この事故では松永拓也さんの奥様と幼い娘さんが命を落とし、10名の方が重軽傷を負いました。
この事件以降、加害者である高齢者に対する扱いや他責思考な発言から憤りを感じた方も少なくないと思います。私もその一人です。上級国民という言葉も大きく取り上げられましたね。なぜ即座に逮捕でなかったのかについては健康面や逃走の恐れがないからという理由がテレビで取り上げられていましたが、他の事故では高齢者が現行犯逮捕されている場面を多く見かけるので到底納得のいく内容ではありませんでした。
私自身、妻と幼い娘と暮らしています。この事故の当時娘はまだ生まれて数か月でしたが、今はすくすくと育ってくれています。その分、この事故のニュースを見ると胸が締め付けられます。今、私の娘は「パパ」といって寄ってきてくれます。松永さんが公開されていた動画でもお父さんの帰りを待つ楽しそうな娘さんの動画が公開されていました。
娘や嫁がいなくなる生活など考えられません。何度もニュースを見て涙しましたし、嫁も同じように泣いていました。
最愛の人を亡くす辛さは測り知れないですし、私なら絶望して後を追うことも考えるかもしれません。その辛さがある中でカメラの前でしっかりと話され、前を見ている松永さんを尊敬します。
さて、1月19日の公判では映像解析により、以下の点が分かったようです。
・縁石に衝突した際は69キロ
・最初の被害者に衝突した際は84キロ
・最後の衝突時は96キロ
だったようです。更にもともとの車の記録からはブレーキを踏んだ後が残っていないとされています。目撃者もブレーキランプを確認できていません。
一方で加害者側はブレーキが正常に作動せず、止まれなかったことを主張しています。
これらの証拠を見ると、明らかにブレーキを踏まず、焦ってアクセルを全開にし、重大な事故を起こしたとしか考えられません。
仮に百歩譲って車のブレーキに不具合があり、記録もおかしく、目撃者の発言もでたらめだったとします。
そうだったとしても、アクセルを踏まず、平坦な道で車が加速するなんてありますか?
車を運転した方なら皆さんが分かりますが、平坦な道で車が加速する経験などないと思います。むしろ摩擦などで減速していきます。
これらの証拠が事実であれば、確実に加害者側は嘘か本当にブレーキを踏んでいたという勘違いをしていたということになりますね。
また、今回民事訴訟も起こしたことが分かりました。事故を起こし、人の命を奪った以上、お金でも賠償していくことは今までの判例からも当然と考えられます。
しかし、ご遺族が望んでいることはお金ではないと思います。加害者側が真摯に事故と向き合い、事実を述べた上で謝罪する。それがせめてものことではないでしょうか?
今回、命を奪われた奥様と娘さんはどんな事実があろうと帰ってきません。ご遺族の心中も察するに余りあるものがあります。少しでもご遺族や事故にあわれた方々の気持ちが穏やかになるように加害者側には真摯に事故に向き合ってほしいと思います。
最後にですが、自分がこのような凄惨な事故を起こさないようにハンドルを握る際は気を付けていきたいと思います。
ではでは。