こんにちは。
今月に入ってから学生の実習受け持ち(バイザー)をする予定でした。ですが、新型コロナウイルス流行により、学生が来なくなりました。仕方のないことですが、実習は自分たちが働く上で基盤になる非常に重要なことでした。その機会が奪われたのは働き始めるにあたってはマイナスですね。患者さんにとっても中途半端な教育で担当してもらうと良い方向にはいかない可能性もあるので、卒後教育が大切になってくると思います。
さて、作業療法養成校の学生が実習をするにあたり、バイザーを「OTR」、学生を「OTS」といいます。よく使う言葉ですが、なんの略なのか知らない職員もいます。作業療法を「occupational therapy」といいますが、今日はこのOTRの「R」について見ていきます。
まずRですが、これは「Registered」という単語を指します。
単語の意味としては「登録された」という意味なので、OTRであれば、国や協会に登録や認可されている作業療法士ということになります。
学生のことを「OTS」といいますよね。に関しては「Student」という学生を意味する単語となります。こちらについてはよく認知されているのかなと思います。
ちなみに理学療法士のバイザーは「RPT」と表記します。
作業療法士と異なりますよね?これについては理学療法士のRPTの方が英語としては正しいようです。
「ROT」がなぜ使用されないのかというと、英単語として腐る、だめになるという意味の単語が存在するからだそうです。さすがにかなりのマイナスの意味なので、それを自分たちに当てるということは避けたいということですね。
ちなみに「PTR」の場合は膝蓋腱反射や歯周病メンテナンスを指すようです。こちらについてはマイナスの意味はないですが、わざわざ英語として正しいRPTから自分たちが評価する膝蓋腱反射と重なるPTRに変える必要はないですよね。
普段学生のバイザーをしていてなんとなく使用しているOTR、OTSという言葉ですが、知っておいた方がいいと思います。
学生に「OTRのRってなんですか?」と聞かれたときに知らないことを隠して「自分で調べてみなさい」なんてカッコつけるのは良くないと思います。
学生に調べる力をつけさせることは大事ですが、その前に自分たちが知っていることが前提ですから。わからないなら調べていきましょう。
次に学生が来て聞かれたらしっかりと答えていきたいです。早く実習できるといいですね!
ではでは。