こんにちは。
先日から取り上げている神経発達障害について、今日は特性を活かす方法をご紹介したいと思います。
特性を活かすのは大切と聞いてもどうすればいいのか分からないという場合の一助になればと思います。
自閉症スペクトラム症(SCD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害について見ていきます。
*事例はあくまで一事例です。全ての人が同じ対応をすれば良いというわけではありません。
出典:https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/hattatsu/dl/01.pdf
●自閉症スペクトラム症(ASD)
①自閉症
急に予定が変わったり、初めての場所に行くと不安が強くなり、動けなくなる場合があります。
その時に周りから無理に行動を促されたりすると不安が強まり、より声を荒げるなど不安が助長されてしまいます。
しかし、その中で自分が慣れたことを少しずつ行うことで動くことができるようになります。
自閉症とは、「興味の偏り、こだわりが強い」、「感覚の偏り」からコミュニケーションがうまく取れないことがありますが、心を閉ざしているのではありません。
特性を活かしていくことが大切になります。
②アスペルガー症候群
他の子と話すときや学習面において、自分の興味のあることをしか興味を示さない場合があります。
先ほどと同じく、興味のある・得意な分野から本人の特性を伸ばして徐々に周囲に適応できるように関わっていきます。
早期からの周囲の理解や能力を伸ばすための支援できる環境が重要です。
●注意欠陥性多動性障害(ADHD)
学生時代と社会人で例をあげます。
〇学生時代
気が散ってしまい、理解力はあっても授業の内容に気がいかず、勉強についていけないことや課題に対して集中できず、取り組めないことがあります。
対応としては集中できる静かな環境や場所に席を置くといったことや課題を小分けにして集中できる時間で課題をこなすということがあります。
〇社会人
集中力が持続できず、仕事の約束を忘れたり、書類を忘れたりすることがあります。
しかし、細かい部分に気付けることもあり、周囲の動きを見ながら、早めの対応をすることができます。
●限局性学習障害(SLD)
〇学生時代
板書が間に合わなかったり、先生の話を完全に聞き取れなかったりします。
読むのが難しければ、文節ごとに細かく区切る方法が有効な場合があります。
また、板書でなく、プリントで渡すことで解決を図ることもできます。
〇社会人
会議で重要なことを書きとりますが、書くのが苦手で間に合わないことがあります。
周囲に後で聞くとめんどくさがられたり、してしまうこともあります。
そこでボイスレコーダーを使用して、後でも聞くことができるようにすることで問題を解決しました。
現代の発達した機材を使用することも重要です。
以上のようなことが特性を活かしながら、日常を過ごしていくことになります。
神経発達症の有無に関わらず、その人(子)の特性に気付ければ、一番その人(子)の能力を引き出せます。
個々の特性をしっかりと見て、私たちも仕事や学業を行っていきたいですね。
ではでは。